学校の子供向け英語教育の考え方

当校の子供向け英語教育の考え方

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Grandline代表の金光です。

弊校は社会人に特化した語学学校で生徒のほとんどは社会人です。しかし、子供向けの教育にも取り組んでおりますので、その考え方を説明させていただきたいと思います。

私には小学校中学年の子供がおります。妻はフィリピン人女性です。マニラ在住のため、英語に囲まれた生活環境の中で、子供も主言語として英語を用いています。そうした環境のため、現地のマニラ日本人学校の英会話の授業ではレベル別クラスの一番上のクラスにおり、フィリピン人の英会話の先生からも学年で1・2位を争う英語力との評価を得ていました。

しかし、英語が話せるだけではダメだと感じたいくつかの出来事がありました。

英語が話せる子供が理科の単語を知らない

ある時、子供が理科の授業で豆電球をつける実験をした話をしてくれました。その時ふと、「豆電球って英語でなんて言うか知ってる?」と尋ねたところ、少し考えた後に、「Beans Light(ビーンズ・ライト)?」と答えました。 正しくは「Miniature Light Bulb」、「Small Bulb」などです。

その答えを聞いて、「じゃあ二等辺三角形は英語で言える?」と聞いた時「わからない」、という答えが返ってきました。 このやり取りを通じて、普段の会話で英語が話せても、インターナショナルスクールや海外の学校に入学するためには特に算数や理科などに必要な英語は全く別に勉強する場を設けなければいけないと感じました。そうしなければ、子供が欧米の高校・大学やインターナショナルスクールに行きたいと思ったとき、必要な能力を身につけるための基礎がないと危機感を覚えました。

英語が話せる中学生が数学の数式を知らない

また、私にはアメリカで育った姪っ子がおります。姪っ子が中学生の夏、日本に来たのですが、アメリカで行っていた塾の宿題を教わりに来たことがありました。その子は西海岸(ロサンゼルス)でもそれなりのレベルの学校に通っており、しかもその学年で数学はトップレベルだと聞かされていたのですが、距離を求める計算式が「速さ×時間」であるということを知らない、と聞かされて驚きました。

※アメリカの学校は算数などの出来る子は飛び級などもあるので、あくまで日本と同じ学年で学校で学ぶ内容についてとなります。

英語がわかれば簡単な米国の公認会計士試験

もう1つ私自身の体験もあります。私は日本の公認会計士試験に合格した後に米国の公認会計士の試験勉強をしたのですが、財務会計の内容は日本の簿記検定2級の中のかなり平易な問題のレベルであり、日本の公認会計士試験に合格した人であれば、英語が読めればおそらく全員ほぼ確実に合格できるのではないか、と感じました。

日本ではある程度試験でスクリーニングしようとするのに対して、アメリカは合格後の実社会に出てから競争させる、という根本的な試験の性質の違いがあることは前提となります。

日本の教材を英語で学ぶ価値

これらの経験から、これからの時代はもちろん英語は重要ではありますが、英語だけでなく総合的な教育の重要性を肌で感じたのです。そして、海外に住んでいる私から見て日本の教育カリキュラムの水準は高いと感じています。

ですので、日本で教わっている算数や理科、その他の教科を含めた内容を英語で理解できるようになれば、欧米やインターナショナルスクールのかなりのレベルの学校に普通に入れるだけでなく、インターナショナルスクールを主席で卒業できるような基礎力がつくのでは、と考えたことに端を発します。

しかし、フィリピンでそうした学校や塾を探しても日本の文部科学省学習指導要領レベルの内容を英語で教えてくれるところは中々見つからず、なければ自ら作るしかない、と考え、英語で算数や理科を学ぶサマースクールを開講するに至りました。

もちろん、欧米やインターナショナルスクールで教える内容は、日本と違った角度から問われる思考力なども含まれることもあります。この点は日本の教育内容に加えてよりアクティブラーニングの要素を加えるなど海外やインターナショナルスクールで学ぶための実践に即したものにするためのオリジナルのアレンジも加えております。

この点は受講生や保護者の方々の貴重なご意見もご教示いただきながら、今後は、ハーバード大学やオックスフォード大学、シンガポール国立大学などの多様な大学に進学できるような力を培うためのカリキュラムまで育て上げていきたいという思いで取り組ませていただく所存でおります。

興味ある方はぜひ弊校のサマースクールの詳細をご確認ください。